二十四節記でランチ

孫三朗の子守りに行く道すがら高槻の二十四節記に行くことになった。
高速代節約で京奈和道を北上し、宇治、水無瀬経由で行った。
今回二回目の利用になる。

ここ二十四節記はリフォームを本業とするリライフという店が運営の主体で
週代わりでいろんな店舗が入れ替わったりとユニークなモール。
珍しいポーランドの食器だけを販売する店などが出店していた。
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石窯で焼くパンがお目当ての一つだったがあいにくパンは焼いていなかった。
初春のランチセットで、リンデンは生シラスのサルデッラとトマトのパスタ¥1700、
私は、北海道子羊のグリル¥2300をオーダー、それぞれに前菜とパン、飲み物、
デザートがセットについてくる。

前菜は、半熟たまごのバーニャカウダソース添え、サラミ、椎茸、海老の
ガーリックオイル煮(アヒージョ)など。
冷えたシャルドネが飲みたいところだがあいにくの運転、じっと我慢の子だ。
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メインの子羊はリンデンが一切れ食べたがマトンだけにやはり臭いと敬遠。
北海道で食べるジンギスカンは抵抗なく美味しいと思うが空気のせい?
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平日だけに小さい子供を連れたママと友人グループ、同世代の女子会、
写生に来たグループやカメラ小僧(同年代の男女グループ)などが
レストランテ・コンテを利用していた。

ショップは外観も凝っていて楽しい。決して広くないスペースだが都会の中で
異空間に来た事も有り非日常感が味わえて癒される。
一度は訪ねてほしいスポットだ。
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欅の一枚板

  • Day:2015.03.11 09:50
  • Cat:木工
飯田時代に何かとお世話になったり、お世話したりしていた先輩が秋に
青山高原のリンデンバウムに初めて来てくれた。

彼が奥さんのお兄さんと紹介してくれたのが津遊さんで奥様ともども
夫婦でおつき合い頂き教わる事が多かった。
最初にお会いしたのが先輩の家でその時は敦賀に転勤していた。
厚かましくも敦賀リゾートのヴィラを予約し押しかけた。
一夜干しした鰈などバーベキューでご馳走になった。
彼はその後定年を迎え憧れのログハウスを北欧から取り寄せ、
大工さんと一緒に京都府井手町のたくみの里に建てた。
リンデンもいずれはログハウスと憧れ夢を追った。

そんな縁でたくみの里のイベントにも欠かさず出店して参加していた。
昨年の秋のイベントに先輩夫婦やその義理の姉夫婦も参加していたこともあり、
ぜひ兄妹夫婦でお誘いし、3組、合計6名の青山訪問が実現した。

石窯で焼いたピザを食べてもらい、とって置きの焼酎など飲んでもらっていたら
ご機嫌になった先輩が使っていたIKEAのテーブルが今イチだとダメだししてきた。
彼は退職するまで飲食店のマネージャーとして働いていた。
それだけに什器類にはうるさい。自宅にあるケヤキの一枚板をやるという。
えっうそやろと思った。
ケヤキといえば栃、楢などと並び高値の花の材だ。
昔の酒屋の看板に漆黒の日本酒のロゴを書体で書き上げ緑で縁取りした
あの看板に使われる木だ。飲んだ勢いでとならないように証人を立て、
間髪入れずもらいに行く事にした。

大きさは長さが190cm、幅が狭い所で50cmから60cm程、厚みが6cmだった。
正式な食事をするテーブルにしては幅があと20cmほしいところ。
彼はウッドデッキでの屋外用にと言ったのでデッキがさほど広くないので
サイズ的にはぴったりだが重たく毎回出し入れする訳にもいかない。
当面は部屋の中で使うことにしよう。向かい合っての6人掛けが理想だが
このテーブルだと横並びで二人、端に二人で4名が限度かと思う。
普段使いにはこと欠かない。

重たい、40キロはあるだろうか。大人2人でないと持てない。
青山高原までは難なく運んだが一人では下ろせない。
管理事務所の古山さんにお願いして木工小屋まで二人で運んだ。
その後はひらすらサンダーとの戦い。
やっている途中で京都のカモログの事を思い出した。

前職の大名漬本舗の堺浜寺店をオープンさせる時に一枚板テーブルの
くつろぎスペースを作りたいと美山町のカモログに買い付けに行った。
予算的なこともあり20万円の栃を依頼し磨いてもらった後
配送便で送ってもらった。堺店は2年足らずで閉店、そのテーブルは今八尾店にある。
一枚板のあこがれは強く、そのテーブルにすわるために毎月買い物に来るお客さんもいた。
パイン材のつなぎならまだましなほうでベニヤをあんこにしたハリボテなど
安価なテーブルの多いことか。引っ越しが多い若い世代なら仕方ないが
ある程度年齢を重ねたら一枚板のテーブルが欲しいと思う。

カモログでは職人さんがヘッドフォンをしながら一枚板をサンダーでかけていた。
何か外国に来たような印象を受け、横で見ていてかっこいいと思った。
青山でも真似てみた。歌手が録音したりミキサーが視聴したりする時に使う
SONYのプロ用ヘッドフォンを持ち込みipadに入れたモダンジャズをガンガンに
鳴らしながら。
最初は紙ヤスリの100番、次に240番、最後に400番と徐々に細かくしながら
丸2日かけてピカピカに磨き上げた。
よくみると板を割いた時のノコの傷跡が一定間隔に走っている。これが
ケヤキや楢など硬い木でしかも乾燥していると中々消えない。
我ながら16時間も忍耐強くやったものだと思う。

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木目がくっきりと浮かび上がり全体に赤みを帯び、端は縮緬のような
和風の模様が出ている。見ていて飽きない。
保護のために最後に荏油で表面を塗った。この程度だと醤油をこぼしたり
するとシミが残る。また磨けばいいしシミや傷があるのも味のうちと思えばいい。

彼はこのテーブルを長年自宅に持ち続けた。
夢は居酒屋を開いた時の看板に使うというものだった。
還暦をすぎその夢も少し遠のいたのかも知れない。
リンデンバウムは飲食店ではないが、お客様を迎え入れている。
彼の夢を紡ぐためにも大切に使い続けたいと肝に銘じた。

紀美野町巡り

2月最後の土曜日、翌日の梅乃宿酒蔵見学に備えて一日早く青山高原から
戻ってきたら、和歌山に連れて行ってほしいという。
10時にライフの車検上がりを引き取りに行きそれからすぐに出かけた。
五條から京奈和道に乗り、最終の紀ノ川で降りてみっけもん市場に。
きよみ、八朔などを買い込んだ。そこからでも紀美野町へは小一時間かかる。
国道24号線からは東側山手になる。途中荒川の桃の産地を抜けダムの側を通り
紀美野町に着く。トンネルも整備され対向二車線で走りやすい。

最初に目的のパン屋「岳人 gakujin 」へ。店の下の道路へ車を止めから歩いて登る。
パン売り切れの看板が既にかかってる。この店は土曜日限りの営業でクリームパンが
人気だそうで遠くからもお目当ての客がくるそうだ。
この日は天気も良く11時の開店前には行列ができ早めにオープン、お一人様2個迄の
クリームパンも早々に売り切れたそうだ。
幸いデニッシュパンが残っていたので一個づつ食べた。
古民家の座敷でお茶もできるそうで若い女性が落ち着くと言っていた。
石窯は見せてもらえず、畳一枚分の大きなものだそうだが外から見る限り
大きいものだった。パンはご主人が担当のようで天然酵母はりんごなどからとるという。
今日はヨーグルトからと言っていた。トイレのドアの立て付けが悪かったり
薪置き場が雑然としていたりしたのは少し残念かな。

パスタやピザを食べさせてくれる「森のパン屋」が近くにあると聞いたので
そこを目指した。山間に入り込んだ所にあった。ログハウスのショップと厨房、
後で建て増しした1×4材を多用したテラスなどがあり雰囲気はいい。
数種のパンと、何故か海の幸のパスタ850円(あさり、イカなど)キノコとチーズの
ピザ850円(パン生地を使ったもの)を食べた。お味はまずまず、
テラス席からの眺めはよかった。分厚い一枚板、長尺のテーブルがドンと
置かれていて感激。できれば天板は時々磨いてほしいと思う。
お隣りさんも同じメニューを頼んでいた。

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三軒目はアイスの店。イタリアンジェラートとある。店名はkiminokaとあり
「紀美の農家」を意味するらしい。奥まった道添いに最近建てたと思われる
小粋なショップ、そこにアイスのショーケースを置いている。農家としての
特長をだしたいとの考えで、ほうれん草やキャベツなどの野菜や山椒、
干し柿などを上手に配合している。基本はバニラ、チョコ等のアイスに
配合を加えたものだが珍しさで受けており、次から次へと客が来る。
天気も良く、屋外には数カ所のイスとテーブルもあり寛げる。
イタリアで食べられなかった黒キャベツがあり買うと「うれしいよう!」と
きれいな顔に似合わない和歌山弁で若い奥さんが答えてくれたと驚いていた。

最後に紹介のリーフの冒頭に載っていた「くらとくり」を目指した。
中心部にあり分かりやすい。メインの通りと脇道の間の狭い場所に
ぽつんと蔵だけがある。駐車場のスペースを一部ウッドデッキにしており
そこに農産物や加工品のショップがある。
リーフでは、喫茶のスタンド、もみのき食堂、紀州マルイチ農園の
3軒あるように書いてあるが実際は一店舗にしか見えない。
喫茶と食堂は同じ建物の中だし。入口の売店が別のショップになっている。
栗を出荷している農家で12代目になるらしい。イケメンの彼がショップの運営の
キーマンでランチも彼が担当している。他に喫茶の担当の娘がいたり。
ここでコーヒーを飲んだ。420円といい値段がする。スタバ式の紙コップで
提供される。おしゃれだがエコでなくもったいない気もする。
有田の作家作だと、合板を使ったテーブルやお盆などを使っている。
青山の木工小屋に使ったと同じ材質だ。最近の若者はこれがおしゃれだと
思っているらしい。時々モールでも使っているのを見かける。コスト的に
抑えられるし、いつまで店舗が続くか分からない場合等は即決しやすい。

ここで若い男性が自転車を置き台に乗せる場面に出会った。サイクリング用の
自転車にはスタンドがついていないからサドル部分を乗せて施錠するための
ものだという。ショップにはおいておあり、和歌山市内からのサイクリングを
勧誘している様子がうかがえる。高田からだと二時間かかるが和歌山や
近いようだ。自然が残され、古民家が多い土地柄だけに今後も若い人の
オープンが続くだろう。できれば木工、陶芸、ガラスなどギャラリーなども
増えれば楽しさが増すように思う。

くらとくり
和歌山県海草郡紀美野町西野685-4
電話073-499-5580
土日のみの営業 10:30-17:00
http://kuratokuri.wix.com/share

ジェラートkiminouka きみのうか
和歌山県海草郡紀美野町三尾川785-3
電話073-495-2910
http://kiminoka.com

岳人 がくじん
和歌山県海草郡紀美野町箕六372
電話073-495-3018
http://www.kimino.jp/gakujin/


和歌山県海草郡紀美野町坂本723-1
森のパン屋
土日のみの営業 11:00-17:00
http://morinopan.web.fc2.com/about.html

そば一如庵

リンデンが新聞の切り抜きを見せながら、宇陀の一如庵に行こうと言う。
ミシュランガイドに3年連続で1つ星を獲得したそば屋だと言う。
そんな店なら予約しなくちゃというが電話をするそぶりを見せない。
少し時間がたってから「どうするの」と聞くと「調べてくれたんとちゃうん」と切り返される。
食べログを見てランチは2部の入れ替え制、電話した時間は11時前だったので
遅い方の13時しか間に合わない。
その13時からだと昼の膳のコース3500円が用意できるという。

自宅がある大和高田からだといつもの青山高原に行く道、中和幹線をひたすら東に向かい、
榛原で165号線から国道369号線を曽爾、御杖方面へ向かう。
川沿いを走った国道沿いに一如庵はあった。

一如庵外観

横殴りの風に雪が流されるあいにくの空模様、外気温は2度と低い。
昼間なので雪が積もる事はないだろう。
庭に植わっている立派な松越しに雪が降り風情がある。
一如庵庭


建物はご主人が住んでいた実家を10年前にリフォームしたという。建てて150年になるらしい。
4間を解放して広間にしている。二間は畳を残しもう二間は板間にしている。
入ってすぐ右側が囲炉裏の席、奥二間が座敷で4人席、二人だったので縁側を使った
窓よりの席に案内された。
少し早めに着いたので1部のお客様が2組程歓談していた。
蕎麦を揚げたかりんとうに似た菓子と蕎麦茶が運ばれて来た。
一如庵蕎麦かりんとう

1時になっても食事は始まらない、どうやらもう1組を待っているらしい。
ほどなく4人組が席をついてから食事が運ばれて来た。

一如庵板そばろ丸美大根炊き合わ

最初は、丸美大根と板そば、小松菜、椎茸の炊き合わせ。
かつおの風味と椎茸の香りが伝わる。丸美大根は蕪に似て身がつまっている。
温かい料理でうれしい。中皿に盛られているのでだしを飲むのに金属製のスプーンが
添えられている。ここは木のカラトリーを使ってほしいところとリンデンがダメをだす。

一如庵小鉢盛り2

次に運ばれて来たのが白木の板を使った粋な演出。
盃に盛られたかわいらしい料理がいく種類も乗っている。

奥右から
カリフラワーとレンコンの胡麻酢
フルーツトマト、スナップエンドウ、白髪ネギ、酢みそ和え
京にんじんの白和え、春菊のペースト添え
ヤーコンのきんぴら風、
山芋のアオサ乗せ、
手前左から
湯葉と黒豆 白みそ仕立てで温かい、
トールグラスは、白菜、生きくらげ
赤かぶ、レッドキャベツ、玉露茶の佃煮、
箱寿司は、湯葉、菜の花、生姜、上に柚子

この料理だとさすがに日本酒が欲しくなる。
淡麗辛口の吟醸酒のぬる燗、または特別本醸造の熱燗あたりが飲みたいと思う。
最近木工にはまっていることもあり、白木の台には興味深々。
横は28cmほど、奥行きは10cmほど、高さは手前の低い方が3cmほどで
奥の高い方が6cmほどだろうか。材質は多分桧だろう。
直接料理を乗せているが手入れは簡単だという。表面はラッカーなどで
処理されているのだろう。側面は舟形になるように斜めにカットしている。
この辺りは手切りのノコではできないので角度が調整できる丸ノコが必要になってくる。

一如庵てんぷら

次が天ぷらで、舞茸、干したサツマイモ、それに菜の花の磯辺揚げ。
菜の花は海苔で巻いて、巻き寿司状にしてから揚げその後カットするという。
切り口の緑色が鮮やかで美しい。添えたからし醤油をつけて戴く。

一如庵更級そば盛り

次にそばが登場した。
盛りそばで10割といっているが3%だけつなぎを加えるという。
麺のゆで加減は過去の人生の中で最も硬かった。
フィレンチェで食べたパスタもエッと驚く程硬かったがそれに負けず劣らず硬い。
間違いではない、きっとこうなんだろうと言い聞かせながら
食べたが締めすぎて冷たくそばの香りがすぐに伝わってこない。
寒い日だったから水も冷たくよく引き締まったのだろうと解釈した。
そばつゆはやや辛口、わさびをつけながら食べる。
そばの風味を残すためにつゆやわさびをつけすぎないようにした。
10割そばだとパサツイてぼそぼそと切れると聞くが、それはなく細いが一本一本が
しっかりとしている。切れることもなくかめばもちっとした感触もある。
盛りつけもきれいでそば打ちの腕の確かさが伝わってくる。

一如庵酵素玄米

その後は締めのご飯で、酵素玄米だという。
玄米にあずき、酵素を加え炊き、毎日一回混ぜながら4日間置くという。
段々と色が濃くなり赤飯のような色合い、餅米のようなもっちりとした
歯ごたえが生まれるという。
オープン当初は玄米食ブームでこういった食べ方が紹介されたらしく、
オープンからこのスタイルらしい。
私は平気だが、特有の発酵に由来する香りと酸味が残る。
香の物は、白菜と昆布、日野菜の二種。
そばの香ばしい余韻を残すには、炊きたての白ご飯に、ヤーコンのきんぴら風、
あるいは玉露茶の佃煮、それに少しの香の物でも良いのではないかと思う。

デザート2

デザートは、吉野葛を使った葛餅だが焼いており温かい。黒蜜に絡めて食べる。
温かい葛餅を食べたのは初めてだった。吉野の玉露が添えてある。
玉露にしては色も薄く甘みも少ない。上煎茶止まりと感じた。

会計の時に、扱っている酒の銘柄をご主人に聞いた。
宇陀なので久保本家?と聞いたがいえ、小さい蔵元ですが、倉本さんだという。
帰って調べると都祁村の金嶽きんがくという銘柄で
原料米は夢山水、精米歩合50%の純米で淡麗辛口とある。
精米歩合だけを見れば大吟醸の規格に達しており申し分ない。
他に黒龍、梵など。
焼酎は麦、芋、米だが銘柄は多いという。
ご主人は白ワインが好みで店に合うワインを探しているが酸味が少なく
日本料理に合うものが少ないという。ソービニオンブランをと薦めたが
普段あまり白ワインを飲まないので果たしてそれで良かったかと反省している。

昔長龍の広告を担当している頃に上司が大好きだった落語家の桂枝雀さんはどうかと
打診したことがあった。広告代理店から彼は池田の呉春しか飲まないので無理だと答えが帰ってきた。
一杯飲んで蕎麦を食べるのが大好きだとうことで夕方になったら甘いものは一切口にしないと聞いた。

また、ミシュランに最初にノミネートされた時は自薦ですかときくと、知らない間に利用したらしく
撮影の取材依頼がきたが結果はガイド本が出版されるまで知らされなかったという。

久々にわくわくした時間を楽しんだ。
リンデンも料理教室の参考になったという。
それにもてなしの心意気といい申し分ない。地の利は決して良くないが
だんだんと口コミが広がり予約が取れない店になるだろう。
京都では外国人が家族で蕎麦を食べてにくる時代だ。
彼らが一如庵にやってくる日もきっと近いことだろう。

一如庵 蕎麦・菜食
奈良県宇陀市榛原自明1362 電話0745-82-0053
昼の膳は、3500円、4500円。夜は、6500円(予約制)

ジャズ喫茶のマッチ

  • Day:2015.01.15 12:21
  • Cat:音楽
リンデンが写真を整理したらといい数冊のフリーアルバムを引っ張りだしてきた。
懐かしい写真を眺めていると最後の一冊はマッチのファイルだった。
自分でもすっかり忘れていたジャズ喫茶のマッチだ。

ジャズ喫茶のマッチ

大学一年の時に放送研究会に入り江頭氏の影響を受けてジャズを聴くようになった。
最初にいいと思ったのは「クールス・トッラッティン」だった。それからは
レコードの蒐集に凝り学生時代に300枚のLPレコードが集まった。

学生時代を4年間過ごした佐世保には米軍の基地があった。米兵相手の
商売もありいかがわしいネオン街もあった。そんな一角にジャズ喫茶
「ダウンビート」があり時々出入りしていた。外人も多く中には
ウインストンという煙草を指が焦げるんじゃないかと心配するほど
短くなるまで吸っていた黒人もいた。彼にヘイ、ボーイと呼ばれ
煙草をもらったこともある。

大学の夏休みには東京の姉達を頼り建築工場のアルバイトをして小遣いを稼ぎ
そのお金で新宿や渋谷、吉祥寺の名だたるジャズ喫茶に入り浸った。
姉の一人の和美さんは美容師だったがこの人がしゃれていた。
郷里の日田に帰ってくる時も月餅という中華菓子や茶葉と専用の紅茶ポットなどを
土産にする人だった。ジャズも好きと言いグレンミラーなどのレコードを
持っていた。彼女の練馬の家に宿泊し吉祥寺までバスで通ったりもした。
大阪にも姉がいてその当時は尼崎に住んでいたのでここから京都に通った。
「20歳の原点」の著者高野悦子が通った「しあんくれーる」にいったりもした。

飯田に就職した最初の年は、小売りのやまとに配属された。寮は奈良市の
学園前にありジャズが好きだという話から黒田先輩と同期の島田の3人で
たびたび京都にいった。島田は大学が京都だったのでジャズ喫茶インパクトで
アルバイトしていたといいマスターとも親しく彼からライブのチケットを
買いソニーロリンズなどのライブにもいった。彼にもいろいろ影響を受けた。

初のボーナスで買う事になったアンプを指定したのも島田で、管球式の
ラックスマンだった。奈良から電気街の日本橋に買いに行った。
黒田先輩も一緒で20キロ近いアンプを三人代わりばんこに近鉄電車で
持ち帰った。

店にいったらジャズ喫茶のマッチを必ずもらって帰る事にしていた。
一時は下宿先の壁に押しピンで差込みパネルのように飾っていた。

社会人になり引っ越す時にこれはというマッチだけをアルバムにしたようだ。
自分でもすっかり忘れていた「青春の思い出」。
今回をこれを機会にすべて捨てる事にした。
思い出深い4軒のマッチだけはスキャンしてデータで残す事にした。
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